活動レポート
トヨタ車体(株)さま向け企業研修プログラムを実施しました
2025.12.19

2025年11月27-28日、トヨタ車体株式会社さま向け企業研修プログラムを実施しました。
トヨタ車体様には、自動車産業の枠を超えて、社員一人ひとりが自ら考え挑戦する取り組みを後押しする制度があります。今回、その制度を活用し、材料技術部の9名の社員さまが北杜山守隊のワークショップに来てくださいました。
【DAY1|座学:社会課題としての「山」を知る】
初日の座学では、主に次の2点をテーマとして学び・考える時間を持ちました。

🧑🏫山の社会課題と、自分たちの暮らしとの関わり
山の荒廃、集中豪雨・気候変動による影響、シカによる食害。こうした課題が、山だけの問題ではなく、地域の暮らしや海の生態系にまでつながり、巡り巡って自分たちの生活にも影響することを皆さんと共有しました。
🧑🏫リーダーの志と行動から学ぶ、リーダーシップと課題解決のあり方
北杜山守隊を立ち上げた背景として、「誰かがやる(他人事)ではなく、まず自分が動く(自分事)」という転換の重要性や、仕組みづくり・既存制度の活用など、山守隊の運営に込めた考えをお伝えしました。
普段、山レジャーに関わりのない参加者の方にも、少しでも「自分ごと」として受け止めていただけたのではないかと感じています。
【DAY2|登山道の観察&整備体験】
2日目は、フィールドへ。植生や地形、雨水の流れなどを観察したのち、実際の整備作業に挑戦していただきました。

丸太を運び、土砂溜まりの砂をさらい、仲間と相談しながら地形を回復し、崩壊箇所を補修する作業は、日常では得られない貴重な体験になったと思います。

参加者からは、 「登山者の心理や水の流れを考えて施工するプロセスは、お客さま視点のものづくりにも通じる」という声も聞かれ、現場での気づきが本業の視点にも結びついたようです。
自然環境の保全は、社会全体で支えていくべきテーマです。 今回のワークショップが、参加された皆さまにとって “自分ごととして考える” 小さなきっかけとなっていたら嬉しく思います。私たち北杜山守隊も、企業・団体の皆さまと協働しながら、山岳保全を社会に広げていく取り組みをこれからも続けていきます。
トヨタ車体の皆さま、2日間ありがとうございました!
\\ 北杜山守隊では、企業・団体のみなさまの社員研修として、登山道保全ワークショップを開催しています。内容は研修の目的に合わせてカスタマイズ可能です。//
▶お気軽にお問合せください :info@hokuto-yamamoritai.org
