活動レポート
1泊2日のワークショップを開催しました
2025.07.20
7月12日から13日にかけて、1泊2日の登山道保全ワークショップを開催しました。梅雨の合間に恵まれた晴天の中、参加者の皆さんとともに、里山の歴史や、現在山で起きていることやその影響、更に、山を管理する上での課題について考えました。
1日目:自然観察
日向山登山道を4合目手前までゆっくり歩き、周囲の地形や落ち葉の状況を観察。水の流れや標高による植生の移り変わり、鹿による食害などの影響を考察。また、過去に施工した箇所では、施工後の環境変化(根や菌糸がはり始めている!)についても確認しました。
屋内ワークショップ:歴史と現状を学び、未来を考える
地域住民から提供された貴重な資料をもとに、「北杜の山の歴史講座」を実施しました。近年の自然災害の増加や、農業・漁業との関連性について学び、なぜ「山を守ること」が私たちの未来に不可欠なのか、を参加者とともに考えました。その後のディスカッションでは、山の恩恵が登山者だけでなく、地域の暮らしや水資源、海の豊かさにも深く関わっていることを再認識した上で、更に多くの人々に関心を持ってもらい、どのようにして多くの人々を巻き込んでいけるかについて意見が交わされました。
充実した学びの後には、地元食材を使用した美味しいディナーを囲み、登山の話、環境の話などの話題で盛り上がり、交流を深めました\(^o^)/ 皆さんとても楽しそうでした!
2日目:作業体験
4合目から山頂に向かって観察を続けた後、昨日からの学びを踏まえて8合目で登山道の洗掘箇所にステップを設置しました。水の流れや勢いを考えて、ステップの本数や置き方、角度を真剣に考えた末、約2.5mの長さ、1mの深さの箇所に5本のステップを設置し、修復を完了しました。
参加者の皆さま、ありがとうございました! 皆さんとのディスカッションを通じ、私たちも、まだまでできることがあると感じ、意識を新たにすることができました。