お知らせ

活動レポート

日向山大ガリーの修復を行いました

2024.05.07

2024.4.27〜29の3日間、日向山登山道で最も深刻な状況となっている、大ガリーの修復プロジェクトを実施しました。


現場は、日向山五合目(NO5と書かれている看板がある)標高1,467m付近。長さ22m、幅1.8m、始点と終点の高低差(深さ)5mで、大人の背の高さでもすっぽり埋まってしまうほどの大ガリー。土砂が崩れ、周辺の植物の根が地表に出て、枯れている様子も見られます。3日間をかけ、この場所の侵食を止めて失われた植生を復元させるため、露出している根が地面に埋まる高さまで嵩上げし、今後の侵食を防ぐために土留めを行います。

嵩上げのために、多くの資材運びが必要となりました。これらの木材をステップにしたり、嵩上げの餡(地面の中に埋める)にします。

水の流れ、土砂の流れを考えると、長い階段を作るよりも、登り始めに一気に高さを稼ぎ、その後はスロープにする施行がいいのではないか?技術者を中心に議論をして施行方針を決定。

ガリー下部に数段のステップを組んでいきました。

同時にガリーの嵩上げ用資材もどんどん運んで行きます。

最終日の朝、まだまだ埋まらない状況を見て焦り始めましたが・・・。3日目で効率もあがり、なんとか終わりが見えてきました。

仕上げに細かな枝、枯れ葉、砂をしいていきました。登山者が躓いたり、踏み抜いたりする危険な箇所がないかどうかも念入りにチェックします。

今回は最低限のところまで、嵩上げを完了させることができました。

作業前→中盤→完成(登山道下からの様子)

作業前→中盤→完成(登山道上からの様子)

この現場は、今後の変化を観察しながら、第二弾の施行を検討していきたいと思います。

最後に・・・
「いつかなんとかしないと」という思いが、「今年こそ」に変わり、更には「今年の早い段階でやろう!」と今回の作業実施を決断できたのは、技術者の技術向上と活動に参加してくださる会員の皆さんの存在があったからです。

活動は財源がなくてはできませんが、財源があっても人財がいないとできません。技術と多くのマンパワーが必要とされる今回のプロジェクトは、人財と財源の両輪がうまく回っていないとなし得なかったことで、会員制度を発足して1年に満たない私たちが、この日を迎えられた事はとても感慨深いです。会員の皆さまと、私たちの活動を応援、支援してくださっている全ての皆さまに深く感謝を申し上げます。ありがとうございます。

東京、神奈川、千葉、静岡、愛知、長野、山梨から、3日間でのべ49名が集まりました。皆さま、ありがとうございました。

もっと楽しく、もっと豊かに。

この活動をこれからも続けられるように、引き続き地道な努力を積み重ねて行きます。
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